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家づくりブログ

冬は暖かく夏は涼しい。具体的な計測データで見る「陽のまど」の効果

弊社が建てさせていただいた「陽のまど」を採用した木の家で、約1年半にわたり室内の温度を計測させていただきました。

冬の寒い日や、夏の暑い日に、陽のまどがどんな働きをしているのか。実際のデータも参照しながらご紹介します。

“自然の力” を住まいに取り入れる「陽のまど」

陽のまどは “太陽のエネルギー”“風の流れ” を利用することで、なるべくクーラー等の機械にたよらずに快適な室内環境をつくる建築のしくみです。

しくみはシンプルで、また、手に入りやすい部材を使用しますので、メンテナンスしながら長く使い続けることができます。

陽のまどを取り入れた、平屋の木の家

↓ 陽のまどの詳細はこちら

室内の温熱環境を計測【その1】

今回計測させていただいたのは、2021年9月に竣工した平屋のお家です。

室内の温熱環境の計測方法

「室内」「室外」「床下」の3か所に自動計測機を設置しました。ちなみにオーナー様は、同じ町内で住み替えをされています。

計測機:藤田電機製作所 WatchLogger

使用した計測機:

WatchLogger (藤田電機製作所)

温度と湿度が計測できます

計測期間 (約1年半):
 2021年12月下旬~2023年6月中旬
計測地:
 兵庫県川西市
 省エネ基準の地域区分は「6」
計測した家:
 木造平屋建 延床面積約14坪

計測の結果

データがたまったところで、読み取り機でデータを読み取ります。計測結果から、春分や夏至、特に寒かった日などを選んで、1日の温度の変化をグラフにしていきました。

そのグラフから、以下のことを読み取ることができます。

⚫︎ 冬の寒い時期でも、家の中は15度をキープ!

まずは「冬のとても寒い日」の記録です。

冬の陽のまどは、日中に屋根の集熱パネルで太陽の熱を集め、ファンで床下に送ります。その暖められた空気が、土間コンクリートに蓄熱され、さらに床の吹き出し口から室内へとあがり、室内をあたためます。(下の図は、自動計測機によるデータをグラフ化したものです)

2022年1月15日の計測データ

兵庫県川西市は、冬は最低気温がマイナスになることもある地域です。このグラフの1月20日も、室外では最低気温マイナス1.2度を計測しています。

しかし、室内は15度以上の一定の温度を保っています。床下から室内にあたたかい空気が上がり、足りない部分はエアコンなどの補助暖房機を使います。

「以前の家ではガスファンヒーターを使ってましたが、この家に住んでからは使わなくなりました。燃料代がいらなくなったので、だいぶ助かっています。」

オーナー様より

⚫︎ 夏の暑い時期は、夜間の涼しい空気を取り入れます

夏の陽のまどは、日中はファンが停止します。なので、外の熱い空気は入ってきません。夜になり、放射冷却で気温が下がるとファンが動きだします。床下の土間コンクリートに蓄冷もされます。

下のグラフは「夏のとても暑い日」です。
ファンが動くのが夜間となりますので、グラフを長めに作成しています。

2022年7月1日の計測データ

日中は室外では最高気温が 36.3度のとても暑い日です。しかし、室内温度は24度あたりを一定に保っていますね。

防犯のために窓を開けることができなくても、夜の間に新鮮な涼風をとりこみ、室内を換気して熱気を追い出します。

「暑さを感じる時は、エアコンを追加します。設定は28度くらいです。」

オーナー様より

ファンの ON/OFF は、”バイメタル式温度スイッチ” で動き、温度に応じて電動ダンパーを開いたり閉じたりしています。

室内の温熱環境を計測【その2】

この家のオーナー様は設備関連のお仕事をされており、上記の計測期間中、別で独自に室温を記録されていました。ありがたいことに、そのデータをご提供くださいましたので紹介します。

こちらのデータは、室内2か所に置かれた室温計の平均値となっています。
機器は違いますが、こちらでも同じく、冬の寒い日でも室内は16度をキープしていました。

リビングに1つ
脱衣室に1つ
青色が外気温、オレンジと緑色が室内温度。
上端が最高気温で、下端が最低気温です。

こちらの通年データと、次にご紹介する自動計測機によるデータは、弊社のショールーム (能勢電鉄「平野駅」から徒歩5分) にてご覧いただけます!


陽のまどは、室内の温熱環境を快適にしてくれます

陽のまどの集熱パネル

最近の日本の季節は、春や秋のいわゆる「中間期」が短くなったと言われています。陽のまどは、この過ごしやすい中間期をなるべく伸ばし、自然室温で暮らせる家にしてくれるのです。

太陽のエネルギーにはお金がかかりません。空調設備の使用が減りますので、結果、光熱費を抑えることもできます。

カラダにも地球にもやさしい「陽のまど」の家。実際に住まわれたオーナー様方には、たくさんの良いお声をいただき、今回のオーナー様にもこんなご感想をいただきました。

とても快適です。この年になって、こんなにいい暮らしができるとは、思ってもいませんでした。

川西市よりも北に位置する、豊能郡能勢(省エネ基準の地域区分「5」)のオーナー様のお声はこちら↓

あとがき

陽のまどと、木の家の心地よさは体感していただくのが一番!… なのですが、こういったデータでも「心地よさ」をお伝えできればと思います。

陽のまどの吹き出し口(モデルハウス)

陽のまどを取り入れたモデルハウスなども用意しておりますので、家づくりをお考えの方はぜひ一度ご体感いただけたらと思います。

ご興味のある方は、ぜひショールームにお問合せください。無料相談なども随時受け付けていますので、話を聞くだけでもお気軽にご利用ください。

↓ このページ下に無料相談やセミナーの案内があります!

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