木の家の心地よさのヒミツには、フィトンチッドや調湿性があることをご紹介してきました。今回は木の持つ「断熱性」についてのお話しです。
冬あたたかく、夏すずしい家づくりには、家の断熱性能がかかせません。
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木は自然の断熱材
無垢の木は、コンクリートや鉄にくらべて断熱性がとてもよく、外気の影響を受けにくい素材です。
木には、根から吸い上げた水を循環させる、パイプ状の管があります。これが建材になった時に、たくさんの空気を含みます。空気は熱を伝えにくいので、空気をたくさん含んだ木は、熱を通しにくくなります。
「あつあつのみそ汁を飲むのに、木の器と金属の器、どちらの方がよいでしょうか?」ということを想像していただくと、わかりやすいと思います。この熱の伝わりやすい差を「熱伝導率」といいます。以下は、建材ごとの熱伝導率の表です。
断熱材(グラスウール) | 0.045 |
---|---|
木(杉) | 0.12 |
ガラス | 1 |
コンクリート | 1.6 |
花こう岩 | 2.173 |
鉄 | 48.05 |
この数字が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能がよいということ。
素材の厚みにもよりますが、なんと木はコンクリートの約10倍、鉄の約480倍!この木の特性から、無垢の木は自然の断熱材ともいえるのです。
「昔の木の家が寒い」のは、すきま風が原因
数十年前の家は、気密性も低く、断熱材が入っていない家がたくさんありました。そして、窓も今のような高性能の窓ガラスではなく、単板ガラスだったりすると、どんどん外から寒さが入ってきます。「木の家が寒い」というイメージは、昔の木造住宅のつくりが多くの原因で、「木」が原因ではありません。
少し古いデータですが、国土交通省の調べによると、日本の家の約3割は無断熱の家です。そして、9割近くが「断熱不足」の家となっています。
(2025年から新しく建てる家には、省エネ基準への適合が義務化となります)
心地いい家には、断熱性能がかかせません
これから建つ家には、一定の断熱性能が求められます。断熱性がよいと冷暖房機の効率もよくなり、家の光熱費も大きくかわります。
もちろん、家の性能を高めるには、壁の中の断熱材や気密性、窓の性能などもかかせませんが、無垢の木を使うことで、確実に断熱性能を高めることができます。冬あたたかく、夏すずしい家づくりに、木はとても良い建材なのです。
木は断熱性以外にも、肌触りや温もりなど、いろんな良さがあります。
グートンライフは、四季のある日本の家には、木の家がぴったりだと思うのです。
心地よい木の家を体感してください!
グートンライフ(川西市平野)は、北摂エリアで自然素材を活かした木の家の設計・建築が得意な地域密着型の工務店です。木の家の施工実績が多数あり、新築住宅はもちろん、川西市・能勢・豊能近辺での土地探しやリフォームなど、家づくりに関することをトータルサポートいたします。
川西市平野駅から徒歩5分の当社ショールームでは、仕上げを塗装にした場合のサンプルもご用意しております。自然素材の展示や、木の家づくりのご相談なども承っておりますので、どうぞお気軽にお越しください。