家づくりを、土地探しから始める方もいらっしゃいます。
でも、どんな土地がいいのか、素人にはわかりにくいですよね。
土地の購入は、生涯に一度あるかないかの、大きな買い物。
「こんなはずじゃなかった!」
ということにならないために、
土地選びの知識をしっかり身につけましょう。
今回は、不動産のプロが教える「買ってはいけない」土地
をお伝えします。
みなさまのお役に立てれば、うれしいです!
大きくは以下の4つがあげられます。
- 地盤がゆるい場所
- 浸水しやすい場所
- 騒音がある場所
- 気になる施設のある場所
一つずつ見ていきましょう。
1. 地盤がゆるい場所
地盤がゆるい場所は、地震などの時に、
危険度が増すので避けたい土地です。
また、活断層の上にある土地も要チェック。
地震災害を引き起こす可能性があります。
土地の裏に山があったりすると、
大雨の時に崩れる危険があるかもしれません。
さらに、埋立地や盛り土をした造成地も
避けた方がよいといわれています。
では、どうやって土地の状況を調べたらよいでしょうか。
3つの方法をお伝えしますね。
- 地元の行政機関に問い合わせる
- ハザードマップを確認
- インターネットで検索
まずは、地元の行政機関に問い合わせてみましょう。
たとえば、役所の防災担当の課では、
土砂災害計画区域などの情報が手に入ります。
また、インターネットで「ハザードマップ」と
検索すると、地域のサイトにアクセスできます。
ハザードマップとは、災害時に予想される被害の範囲や程度、
避難経路や避難場所などが掲載された地図のことです。
買おうとしている土地について、
災害に関するいろいろな情報が手に入ります。
国交省ハザードマップ
» 国交省ハザードマップ
(住所を選択すると地域の情報が出ます)
そのほか、インターネットの利用法として、
「○○(場所の名前)」+「活断層」など、気になるワードで検索すると、
関係する地図が出てきます。
ぜひ、チェックしてみてください。
2. 浸水の可能性がある場所
地域のハザードマップ:危険地域や避難経路などがわかります
近くに川や海がある土地も要注意です。
過去に増水して、家が浸水したことがあるかもしれません。
電信柱に、「○○年に、ここまで浸水しました」
と書いてあったりしますね。
洪水や津波、高潮の記録も、地元の役所で確認できます。
気になる方は、問い合わせてみてください。
国交省のハザードマップでは、がけ崩れや火山、
液状化の危険度も確認できます。
国交省ハザードマップ
(住所を選択すると地域の情報が出ます)
また、地域の情報をよく知っているのは、
そこで暮らしている人。
お話を聞ける機会があれば、
ぜひ疑問点などを聞いてみましょう。
3. 気になる施設がある場所
たとえば、火葬場やお墓などがある場所を、
気にする方もいらっしゃいます。
土地の周りにどんな施設があるか、
チェックすることもお勧めします。
4. 騒音のある場所
土地を見に行ったときは気がつかなかったけれど
住んでみたら騒音に悩まされることに…。
こんなことにならないよう、
「音」の環境についても確認しましょう。
たとえば、幹線道路や線路の近くだと、
一日中、車や電車の音が聞こえてきます。
また、幼稚園や学校など、多くの人が集まる施設の近くも、
人の声や放送の音が、気になるかもしれません。
あるいは、繁華街は、日中と夜とで、雰囲気が変わることもあります。
昼間にはなかった夜の騒音に悩まされる、なんてことも考えられます。
こうした状況を避けるためにも、
土地を探すときは、朝、昼、夕、夜のすべての時間帯で
まわりの環境を把握することをお勧めします。
「理想の土地」は人それぞれ。
情報を集めて、五感をフルに使って、
あなたにとって、住みよい環境を探しましょう。
きっと、見つかるはずです。