池のほとりに、自然素材のお家が完成しました。家のまわりの景色にもこだわった、というFさまご夫婦に、家づくりについてお話をうかがいました。(竣工:2020年2月)
家を建てようとしたきっかけ
〜 自分たちの暮らしにあった家がほしくて 〜
Fさま:結婚当初から住んでいた中古の一戸建ての家は、利便性もよく、広くて私たちにはもったいないくらいの家でした。ただ、生活動線や経済的な面で、自分たちにはあわない部分が見えてきました。
息子が社会人になる時期も近づき、自分たちの暮らしにあった家を建てることを決心しました。
グートンライフとの出会い
―― 手書きの広告が目にとまって
出会いは20年ほど前になります。
前の家でリフォームをしていただきました。
心のこもった手書きの広告が目にとまり、誠実そうな社長さんのお人がらを信じてお願いしたんです。
期待通り、こちらの希望を細かくかなえてくださり、仕上げもていねいで、何年たっても傷みませんでした。
今回、家を建てようと思ったとき、グートンさんが自然素材の家を手がけておられることを知りました。
モデルハウスを見せていただき、無垢の木の家と薪ストーブに魅了されたんです。
―― 自然素材を取り入れた理由は?
以前の家がRC(鉄筋コンクリート)の家で、その問題点を感じていました。
次に建てるなら、なるべく自然で、呼吸を感じられる素材にしたかったんです。
夫婦とも自然が好きなことも、理由の一つです。
木の家と決めてからは、2‐3社のモデルハウスなどを見に行きました。
その中でも、仕上がり、ディテールのセンスの良さで、グートンさんの家が一番好きでした。
家を建てる時にこだわったこと
〜 カーテンのない生活 〜
家のまわりに豊かな自然があり、借景を取り入れることが絶対条件でした。
前の家では、すてきな庭があったのに、隣の目線を気にしてカーテンを閉めることが多く、もったいないなと思っていたので。
でも、希望の土地に出会うまでは時間がかりました。
不動産担当の河野さんや、現場監督の光洋さんと一緒にドライブをしていろいろなところを見に行ったのも、よい思い出です。
また、新しい家では、寝室やお風呂、洗濯場所などの生活の場はすべて2階にまとめました。
1階にダイニングやキッチン、リビングをもってきて、お客さまに気軽に来ていただけるスペースにしました。
―― 建てる時に不安だった点はありますか?
平面の設計図から、立体的な実際の家の広さ、雰囲気を感じることはとても難しく、失敗したくない、後悔したくない、という気持ちから不安になったことがありました。
社長さんが、直筆で絵を描いてくださったり、光洋さんも、できるだけ実際の素材などを見せてくださったりと、不安を解消する努力をしてくださいました。
私たちもしつこく食い下がりましたが、根気よくおつき合いいただきました。
建設中のエピソード
―― 上棟式は手づくりの料理で
心に残っているのは、上棟式(じょうとうしき)です。
食事は手づくりにしよう、と思いたってしまったんです(笑)。
でも、職人さんやスタッフの方に失礼では、とすごく不安でした。
ところがみなさんは、想像以上に喜んでくださって。
主人があいさつの時に、感極まって涙を見せたのですが、大工さんが「あのあいさつが心に響いた、がんばろうと思った」と伝えてくださり、ぐっとみなさんを身近に感じることができました。
吹き抜けのあるリビングに、土間とウッドデッキ。
内と外がゆるやかにつながる、開放感のある家となりました。
実際に住んでみての感想
〜 家族が元気になりました 〜
すばらしいです。生活の質が変わりました。
むだな動き、むだな場所がありません。
洗濯物は2階で洗い、干し、収納するので、リビングに散乱することがありません。
圧倒されるくらい、緑がキラキラと美しく、家の中にいて「森林浴」が楽しめます。
窓から見える景色が計算されているんですね。
土間やデッキがあるので、外に気軽に出られます。
ウッドデッキでひなたぼっこ
家族はすごく元気になったと思います。
庭の畑で野菜を育てているんです。
コロナで外出できなかった期間も楽しく過ごせました。
新しい家に引っ越していてよかったね、って。
―― 薪ストーブはいかがですか?
すごくいいです!
前の家は、2階がとても寒かったんです。
それが今は、薪ストーブのおかげで家じゅうがあたたかくて、どこでも気軽に行けるし、すごく体が楽になった気がします。
暮らしてみて想定外だったところ
―― これは予想していなかった、ということろはありますか?
屋根の素材はガルバリウム(メッキを塗った鋼板)なのですが、雨の音がかなり響くことに驚きました。
それと、手の届かない窓はそうじができないので、(登れるように)キャットウォークを作ったらよかったかな、
と。
Fさま流・成功する家づくりのコツ
ーー 工務店選びのポイントはありますか?
工務店はお医者さんと一緒だな、といつも思っているんです。
大きな病院だから絶対そこで治るとは限らなくて、こっちの目を見ないでパソコンだけ見る、という先生もいらっしゃる。
家って人生がかかっているものだから、担当者さんは仕事だけじゃなくて、おつきあいがちゃんとできる、
信頼のできる人がいいです。
そこが一番大事なのではないかと思います。
Fさまの”家づくり”アドバイス♪
- 新しい家での生活を、はっきりイメージする
- 建設費用や家具、メンテナンスの費用を具体的に把握する
- 家の外の環境(自然や日当たりなど)を最大限に活用する
- 本や雑誌、SNSなどで情報をたくさんインプットする
- こだわりや希望はあきらめないこと!
- 工務店の方や職人さんたちに敬意を払うこと(^^)
設計士のひとこと
設計士として、「視線と風と光」を大事にしました。奥さまが台所に立たれたときに、家の中が見通せて、さらに庭とその先の景色までを取り込めるよう、窓の配置と風の流れを考えました。
打ち合わせでは、朝から夕方まで洋何日も続くこともあり、トコトンおつき合いさせていただきました。お家が完成した時は、達成感がありました。ありがとうございました。(設計担当:出口光洋)